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不動産投資 失敗のポイント

良いのだろうか。
忘れていたわけではない。 きちんとした形で祝いたいので、そのうちにそのうちに、とずっと思っていたら、どんどん時間が過ぎてしまうのである。
「きっと、式を挙げないのか、という話ではないでしょうか」私はT子さんに自分の観測をTさん、Y子様のご主人様には、お会いしたことがありますか…」「いえ、ないですよ。 どんな人だろう」。
平日の午後六時に、私とT子さんはM邸へ出向いた。 以前に一度、玄関までならば入ったことがあった。
一言でいうと、とても個人の住宅には見えない。 リゾート地に建つ一流旅館のような雰囲気である。
広い玄関に出迎えたのは、和服姿の見知らぬ若い女性だった。 たぶんM家で働いているのだろう。
彼女に案内され、私たちは通路を奥へ進んだ。 床板は黒く磨かれたように光っている。
何度か角を曲がった。 あるコーナの壁には、楕円形の鏡が掛けられていて、そこに自分の姿が映った。

緊張しているようだ。 早くY子さんが出てきてくれないかな、と私は願った。
知った顔がいると安心できるからだ。 大きなドアの前で立ち止まった。
和服の彼女がノックをする。 中から声は聞こえなかったが、彼女は静かにドアを押し開けた。
「失礼いたします。 T様をご案内いたしました」。
私たちは部屋の中に入った。 天井が高く、左側の壁は一面が書棚だった。
奥にデスクがあり、その椅子に老人が一人座っていた。 背後に窓。
外のまだ明るい光を薄いカーテン越しに淡く導いていた。 逆光のため、老人の顔はよく見えなかった。
「はじめまして」T子さんが頭を下げた。 案内の女性は頭を下げてから部屋を出ていった。
デスクの老人はゆっくりとした動作でメガネを別のものにかけ替えてから、ソファの方へ出てきた。 「まあまあ、あ、そこへ、ええ、座って下さい」Mさんは片手で示した。


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